第61章 Confession
翔「馬鹿だ俺…。潤と上手くいかなくて辛くて…漸く元通りになれて…幸せだったのに。ただ浮気した罪悪感から俺とあんなセックス出来てたんだなんて…馬鹿だ」
「違う翔…」
翔「何が違うんだよ!事実だろ!」
「違う…!俺は本当に…」
翔「俺は…潤とやり直したかったから子供も諦めた!潤と太陽が居ればいいって…やっと!やっと思える様になったのに!潤は…潤はあの人と…!」
「ごめん…!」
翔「何考えてた?彼女抱いてる時何考えてた?その後俺を抱いてる時何考えてた?」
「翔…」
翔「ふざけんなよ!何でよりによって彼女と…!それを…それを何で週刊誌の記者なんかに聞かされなきゃならないんだよっっ!!」
バァン!と翔が思いきりテーブルを叩く。
翔「ふざけんなっ…!」
何も言えなかった。
怒りをぶちまける翔を見るしか出来なくて。
ごめんしか言えなくて。
太陽「パパ…ママ…?」
振り返ると…扉から脅えた太陽がこちらを見ていた。
翔「太陽…!」
太陽「………うぇっ…ママ…おこらないで…けんかしないでよぉ…ふぇぇぅ…」
泣き始める太陽に翔が慌てて駆け寄った。
翔「ごめん太陽…!怒ってないよ。大丈夫。大丈夫だから…ごめんね」
太陽を抱え、そのまま翔はリビングを出て行ってしまった。