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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第61章 Confession


「あ、お水切らしてる…」


冷蔵庫に入ってるペットボトルはほぼ空で。
段ボール箱を見るともう残りは無かった。


「しまった…」


どうしよう…明日使うもんな…。


「潤もプロテイン飲むのにいるだろうし…」


朝に1本は確実に必要だ。
仕方ない…買いに行くか。


寝室を覗くと太陽は虎鉄はぐっすり眠っていた。


「ごめんね…直ぐに戻るからね」


そっと声を掛けて家を出た。


近くのコンビニまで急ぎ足で向かうとお水と太陽の好きなお菓子をを取り、レジに向かう。
支払いをしていると…店の硝子戸の向こうから見覚えのある男性がカメラを向けてこちらを見ていた。
俺と視線が合うと直ぐにカメラを隠す。
けれど逃げる様子は無くて。


「あの人…」


俺が入院していた時…病院に押し掛けてきた記者の人。
何でこんなとこ撮られるのか…。


無視を決めた方がいいかな。
コンビニの袋を手に俺は…店を出た。


記者「どうも櫻井さん。偶然ですね」


「どうも」


軽く頭を下げて素通りする。


記者「こんな夜中にお買い物ですか?お水と…お菓子?」


「失礼します」


記者「あぁ、息子さんのお菓子ですか?へぇ、やっぱりママさんなんですね。息子さんもう寝てますか?」


「ごめんなさい急いでますんで」


振り切ってマンションまで急いだ。
けれど彼は着いて来る。


こういうマスコミには慣れてる。
でもこの人は無理だ。
他の人とは違う。
何処まで俺達の事知ってるのか分からない。


記者『犯されたんでしょ?貴方…あのストーカーに』


あの日病院で言われたあの言葉が甦る。
何でこの人は…それを知ってるのか。


俺は急いで帰ろうと足を速めた。
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