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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第61章 Confession


翔「久し振りじゃない?小栗くんとサシ飲みは」


「ん?そうだっけ?そう言われればそうだな…」


靴を履いて立ち上がると翔が笑顔で見送ってくれてる。
心が痛んだ。


翔「ごめんね…いつもよく3人で飲んでたのに」


申し訳なさそうに目尻を下げるからそっと抱き締めた。


「翔のせいじゃない。それにあんな言い方したけど…斗真とはいずれちゃんと話そうと思うから」


翔「うん…」


「大丈夫」


ポンポンと背中を撫でると翔が頷いた。


太陽「パパ早く帰って来てね」


隣で太陽が服を引っ張った。


「おぅ。お母さんの事頼むな」


太陽「うん!」


翔「ふふっ、いってらっしゃい」


奥さんと息子に見送られ、俺は家を出て行った。


タクシーを広い、行き先を告げると目を閉じた。
たまに目を開くと…目的の場所が近付いているのが分かる。
何度も通っていた場所だ。車でも行ける。
でも旬と飲みに行くと言った手前それは出来ない。
こんな姑息な事をやる自分にもウンザリした。


色んなものが頭の中を巡っていると目的の場所に到着した。
タクシーを降り、エントランスに入ると暗証番号を押して中に入る。
番号…変えてないんだな。


最上階の部屋。
インターホンを押すとすぐに扉が開いた。


真央「潤くん。お帰りなさい」


笑顔の真央が俺に抱き着いてくる。
そっとその小柄な身体を離しながら俺は中に入って行った。
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