第60章 Prelude to collapse
ー潤sideー
りーだーと相葉さんとひとしきり話した後、外に出てタクシーを待つ間、暫く時間があった。
「2人共ありがとう」
智「何言ってんだ」
雅紀「そうだよぉ」
「でも…相葉くんの婚約祝いに久し振りに3人でって思ったのに…」
雅紀「いいんだって。話しにくい事話してくれてありがとう。また何かあったら相談してね」
「ありがとう」
智「ふぁ…」
欠伸をするりーだーに少し笑ってしまった。
そう言えば…こんな時間になったのに翔に連絡してなかった…。
もう寝てるよな…そう思いながらスマホを取り出すと着信履歴とメッセージの受信が目に入る。
「え…?」
斗真からのメッセージを見て俺は頭が真っ白になった。
『もう我慢しない』
智「松潤?」
雅紀「どうしたの?」
2人に顔を覗かれても俺はスマホから目が離せなくて。
そしてもう1通は翔からだった。
『斗真が潤に用事があったみたい。近くに居るから今から家に来てくれます』
どういう事だ…?
まさか…斗真…
「りーだー…相葉くんごめん…先に1人で帰っていいかな…直ぐに帰りたい…」
雅紀「どうしたの?何か…」
相葉くんの肩をりーだーが抑える。
「分かった。話はまた今度な」
「ごめん…」
そのタイミングでタクシーが到着した。
「今日はありがとう!また!」
智雅「お疲れ様」
俺は急いでタクシーへと乗り込んだ。