第60章 Prelude to collapse
「斗真…」
斗真「潤は俺と約束した。絶対に泣かさないって。だから俺は…2人を祝福しようって決めた。今まで友達でいれたのも翔くんが笑ってたから。幸せそうに笑ってたから。でも…」
「斗真…」
斗真「………俺だって…男だ。何人か…好きになった人達は居る。真剣に付き合ってた奴だって。でも…初めてあったあの日から…俺の心の真ん中には…ずっと…貴方が居た…」
「………」
斗真「潤と変わらない位…俺だって貴方が好きなんだ。翔くんの事…愛してるんだ…」
「………斗真…」
斗真が話す度に…その言葉が俺に刺さった。
俺は…ずっと潤だけを見てきた。
今でも潤に夢中なんだ。
他の人なんて…眼中にない。
でもそんな俺を…斗真はずっと…。
斗真「………貴方が笑って居られるなら俺は…それでいい。でも違うなら…遠慮したくない」
「………」
斗真「大切な人を泣かせる様な奴に…任せておけない。例え貴方が愛してても」
「………駄目だよ…斗真…」
声が震える。
斗真「愛してる…」
「と…」
その瞬間、腕を引かれたと思ったら…斗真の腕の中に居た。
「だ、駄目…!」
斗真の腕を押し離れようとした。
「ん…!」
斗真の唇が…俺に重なった。