第60章 Prelude to collapse
太陽「あー!とーま!とーまだ!」
斗真「太陽久し振りだなぁ。また大きくなったな」
玄関が開き、斗真が入って来ると太陽が斗真に抱き着いた。
「こら太陽。斗真お兄ちゃんでしょ」
先に玄関に走った太陽を後から追い掛けた。
「ごめんね斗真」
斗真「いいよ斗真で」
斗真が笑顔で太陽を抱き締め、そのまま抱えた。
「………いらっしゃい」
斗真「お邪魔します。何かいい匂いする」
「あぁ。夕食カレーだったんだ」
斗真「カレーか。いいな」
「斗真夕飯は?」
斗真「あー…いやまだ。食わずに来たから…」
「カレーでよかったら食べる?」
斗真「え?いいの?」
「可もなく不可もない普通のカレーだけど」
太陽「とーまママのカレーたべて!おいしいんだよ!パパもだいすきなんだから!」
「いや、本当に普通で…」
斗真「………頂こうかな」
太陽「いえーい♪」
斗真「いえーい♪ママのカレー♪」
「もう…ふふっ」
斗真が太陽を肩車してリビングに移動する。
その後ろを俺も着いて行った。