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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第59章 宮城の夜


リハーサルを終え、本番までの思い思いの時間を過ごす。


東京との往復、そして俺との事で疲れた翔はスヤスヤとソファーで寝息を立てていた。


昔と変わらない可愛い寝顔。
けれど肉体的、精神的にも疲れきった寝顔。


俺のせいなんだな…全部。


愛しさと申し訳なさが入り交じり、何とも言えない気分になる。
沢山のスタッフが居るにも関わらず俺はそっと翔にキスをした。


雅紀「キスされても起きない翔ちゃんも翔ちゃんだけど人前でキスする松潤も松潤だよね」


智「ははっ」


俺を見て笑う2人をにのが暗い表情で見ていた。
にのと目が合うと…怒りの籠った瞳で俺を見据えた後、突然立ち上がる。


智「かず?」


和「トイレ」


そしてそのままにのは楽屋を出て行く。


「………」


リハーサルの時…にのとは一度も目が合わなかった。
というか合わせてくれなかった。


「………俺も…トイレ」


俺は立ち上がってにのの後を追い掛けた。
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