第59章 宮城の夜
和「翔さんお帰りなさい!」
会場に入るなり、にのが勢いよく翔に駆け寄り抱き着いて来る。
弾みで翔と繋いでいた手は離れてしまった。
翔「ちょっ、にの…どうしたの」
和「翔さんに会いたくて…寂しかったんだもん」
翔「俺も寂しかったけど…たった1日だよ?」
笑いながら翔がにのを抱き締め返した。
翔の胸に顔を埋めるにのと目が合う。
その視線は直ぐにぷいっと反れた。
和「さ。リハーサルやろ」
にのが翔の手を引きながら歩いていく。
智「松潤大丈夫か?」
りーだーと相葉くんが俺と歩幅を並べながら歩く。
「大丈夫」
雅紀「知らないよ~もうすぐ本番なのに盛っちゃってさ~」
何も知らない相葉くんが笑って俺の肩を叩く。
「………東京戻ったらさ。3人で飲まない?話したい事…あるから」
雅紀「えー何?気になる!」
「東京戻ってね。大した話じゃないよ。久し振りに旦那チームで飲みたいだけ」
雅紀「そうだね。飲もう飲もう!」
今言うと…きっと相葉くんに迷惑が掛かるから。
そう言うしか無かった。
相葉くんにも話しておかないといけないから。
智「いっぱい飲もう」
真ん中に入ったりーだーが俺と相葉くんの肩を組んだ。