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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第59章 宮城の夜


早朝のホテルはまだ静まり返り、誰も人は居ない。
エレベーターのボタンを押し、真央を見つめる。


真央「それじゃ…今日のコンサート頑張って」


「うん…真央」


真央「うん?」


「1番ズルいのは俺だよ…最低な事した。翔を裏切って…お前も傷付けて…」


真央「………」


「俺達…もう2人きりで逢わない方がいい」


真央「………」


「今でも大事な…友達だ。でも…こんな事になった以上…もう2人で逢えない…」


真央「………考えとくね。私は…即決出来ない」


「真央…」


真央に一歩近付くと…エレベーターが開く。
その瞬間…俺は固まってしまった。


そこには…りーだーとにのが乗っていたから。


驚いた顔のりーだーとにのが…俺と真央を見つめる。


真央「………失礼します」


頭を下げて2人の横をすり抜け、エレベーターに乗る真央。
にのが…彼女を追おうとし、りーだーが静かに腕を掴んで止めた。


静まり返った中…真央はエレベーターと共に姿を消す。


和「潤くん…何してんの」


「………」


和「真央ちゃん何でここに居るの」


「同じ…ホテルだったんだ。偶然にも…」


和「そうじゃない!こんな朝早くに何でこのフロアに居るのか聞いてんの!翔さんの居ない時に!」


智「かず。ちょっと落ち着け」


和「潤くん!答えてよ!」


「………酒飲んで…それで…」


その先を遮る様に…にのの手が俺の頬に飛んだ。
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