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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第58章 cleavage


「最近どう?」


真央「うん…毎日忙しいよ。8月いっぱいまではこんな調子かな」


「そっか…大変だな」


そう言うと真央が笑った。


スタジオの休憩場所のテラスは今は誰も居ない。
2人で景色のいい場所に腰を降ろして缶コーヒーを飲んだ。


今真央は…大河ドラマの主演を張ってる。


数年前には朝ドラの主演を努め…評判も良かった。


俺や旬も唸る程の実力を付けていった真央を時に羨ましくも思った。
日本のトップ女優になったと思う。


………けれど。
今の大河ドラマの評判は…あまり良くない。
俺は凄く好きだ。
毎週欠かさずに観ている。


けれど世間の評判は裏腹で。
視聴率と比例する様な評価を受け、その評価は主演である真央に降り注いでる。


大河の主演が決まった時は真央は喜んでた。
時間を掛けて勉強していたのも俺達は知ってる。


真央は真面目だ。
そんな評判に酷く傷ついてるのも知ってる。
それでも…主演だからと気を張って頑張ってるんだろう。


真央と過ごした時間は1年程だったけれど…でも真央の事はそれなりに分かってる筈だ。


真央「潤くん」


「うん?」


真央「私って…そんなに駄目かな…」


真央がポツリと漏らした。
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