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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第58章 cleavage


翔が入院してから毎日の様に張りつめるマスコミ。


俺達の事務所と良好的ではない出版社は…こぞって翔の写真を撮ろうと躍起になってる。
それどころか…それに便乗して太陽や…りーだーとにのの子供達まで撮ろうとして。
芸能人の宿命だとは分かってる。


けど…子供達にまでその手が回るのは許せない。
それに…また病院内に入らないとは限らないから。
いつも行きも帰りも記者を巻く事には入念な打ち合わせをしていた。


太陽を抱っこしたまま急いでエレベーターに乗り、翔の居る病室へと向かう。


太陽「ママ!」


病室に入ると準備を終えた翔がベッドに腰掛けていた。


翔「潤」


太陽「ママー!おむかえだよ!」


翔「太陽。ありがとう」


駆け寄る太陽を翔が抱き締める。


「もう準備出来たの?」


翔「うん。早く家に帰りたくて…手続きも終わった」


「そっか。じゃあ帰ろうか」


翔「うん」


病室を出た俺達はナースステーションに寄り、挨拶をしてからマネージャーの待つ場所へと向かった。


『まだ記者が彷徨いてますから気を付けて下さい』


マネージャーに言われ、俺達は慎重にエレベーターへと向かった。
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