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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第57章 友情と愛情


「ごめん…」


そう言うと翔くんは静かに首を横に振った。
そのまま俺は…翔くんの身体をベッドに横たえる。


「退院したら…教えて」


翔「うん」


「じゃ…また」


翔「お花ありがとね」


「ううん。じゃあ」


ベッドの上で手を振る翔くんに手を振り返して俺は病室を出た。


「はぁ…」


廊下を真っ直ぐに歩く。
突き当たりがエレベーター。
ボタンを押し、エレベーターが開くのを待つ。


エレベーターの扉が開くと中に居た人物が驚いた顔でこちらを見た。


潤「斗真」


「潤…」


潤「来てくれたのか」


「あぁ。今帰るとこ」


潤「そっか…でもお前撮影に行ってたんじゃ…」


「時間貰った。夜には向こうに戻る」


潤「そっか…心配掛けて悪い」


嬉しそうに微笑む潤。


潤「じゃあ…撮影頑張れよ」


「潤」


翔くんの病室へと向かおうとする潤に声を掛けると立ち止まり振り返った。


「約束…破るなよ」


潤「………約束?」


そのまま俺はエレベーターに乗り、ボタンを押した。


潤「斗真!」


こちらに向かって来る潤より先にエレベーターは閉まり、下がり始める。


潤…約束を守れ。
翔くんが笑顔でい続ける限り…俺は…


俺は…
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