• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第56章 Struggle


『櫻井翔生放送中に倒れる』


スマホを弄ってるとネット記事はその話題で盛り上がっていた。


『メンバーも緊急召集』
『事務所が長期休業を発表』
『重病の可能性』
『松本潤との結婚生活のストレスか』


事実に尾ひれが着いてデタラメな記事が出回り始めてる。


「何だよこれ…」


画面を消して枕元に投げる様に置くと翔の身体が動いた。


「翔?」


皆も翔を囲み、その姿を見つめているとゆっくりと翔の目が開いた。


「翔…!良かった…」


和「翔さん!」


雅紀「翔ちゃん!」


翔「………」


りーだーと綾香ちゃんはホッとした様に翔を見つめていた。


潤「具合どうだ?身体…しんどくない?」


翔はそれには答えずに黙って天井を見つめている。


「暫くゆっくり休もう?」


そう言うと…翔の瞳から静かに涙が伝った。


和「翔さん…」


「翔。今は何も考えないで。翔の身体が元気になる事だけ考えよう」


翔「………簡単に…言わないで…」


「翔…」


翔「せっかく授かったのに…俺のせいで…。なのに考えないなんて出来ない…出来る訳ない…!」


そして一気に溢れる涙。


「翔…!」


声を上げて泣く翔を俺はいつまでも抱き締めてあげる事しか出来なかった。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp