• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第56章 Struggle


医者「出血がかなりありましたがもう大丈夫ですよ」


先生の言葉に俺はホッと胸を撫で下ろした。


医者「どうしてこんなになるまで放っておいたんですか」


「………すみません」


医者「命を落としてもおかしくなかったですよ」


「はい…」


医者「とにかく、一月は安静にして下さい」


「………ありがとうございました」


何度も何度も…俺は先生に頭を下げた。










翔が個室に移されて暫くすると、4人がやってきた。


和「翔さん…翔さんっ!」


にのが泣きながら眠っている翔の手を取った。


和「俺が無理矢理にでも病院に連れて行けば…ごめんね。ごめん…」


涙を溢しながらにのは翔の手を強く握った。


「にののせいじゃないよ」


和「でも…」


「俺がどんなに頼んでも翔は聞かなかった…。あんなに喜んでた翔を見て…無理に連れて行くなんて出来なかった。俺の責任だよ…」


和「潤くん…」


雅紀「松潤…大丈夫?」


「俺は…何とか…」


智「上手く言えないけど…また授かったんだ。いつか必ずさ」


りーだーの手が優しく背中を撫でてくれた。


「………うん…ありがと」


綾香「私何か飲み物買ってくる」


綾香ちゃんが病室を出て行くと相葉くんも着いて行った。


俺は何も言えずに黙って翔の寝顔を見つめた。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp