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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第55章 険しい道の始まり


潤が出て行って静まり返った寝室で…俺はじっと仰向けで横になっていた。


追い掛けたかったけど…行為の後暫く横になった方が…授精しやすいって聞いた。


沢山沢山…先生に聞いた。
どうすれば妊娠しやすいか。
どんな体位がいいか?
どれ位のペースがいいか?
挿入までの時間は?
射精までの時間は?
その後はどうしてればいい?


『焦らないで』
そう言われた。


でも焦らなきゃ妊娠出来ない。
ずっとずっと出来なかったんだから。


俺達は…他の夫婦は分からないけれど…セックスの頻度は多い方だと思う。
沢山愛し合ってると思う。
それでもずっと…出来なかった。
その上二度も…失ってしまった。


赤ちゃんが欲しい。
大家族なんて贅沢は言わない。
もう1人でいいんだ。


もう1人授かれば…子作りなんて気にせずにまた好きな様に潤と愛し合える。


俺だって…あんなガチガチのセックスしたくない。
でも…子供が出来るまで。
100%の努力をしたい。


今は…セックスより子作りがしたい。
授かれば…また戻れる。


潤と…太陽と…赤ちゃんに囲まれて。
そんな幸せな日々を…。


潤もきっと…分かってくれる。
太陽も…。


でも…潤が戻ったらちゃんと謝ろう。
きっと…許してくれるよね…。
今だけだから…。


俺は…扉を見つめながら長い潤のシャワーを待っていた。
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