第55章 険しい道の始まり
ー翔sideー
医者「着替え終りましたか?」
「あ、はい…」
検査着を着終わり、答えるとカーテンが開く。
医者「こちらにお掛け下さい」
先生に促され、内診台に乗る。
医者「足掛けれますか?」
「はい」
足を広げ足を乗せると看護師さんがタオルを掛ける。
看護師「力抜いて下さいね」
「はい」
大きく深呼吸をすると、先生が前に座る。
医者「じゃあ松本さん。触診を始めます。違和感があるでしょうが…リラックスして下さい。痛み等ありましたら言って下さいね」
「はい…」
医者「じゃあ始めます」
その言葉と同時に下半身を襲う違和感。
俺は…この時間が早く終わる様にと目を閉じた。
「はい。終わりましたよ」
看護師さんが足を降ろしてくれ、そのまま内診台から降りる。
医者「後は超音波検査ですね」
看護師「あちらにどうぞ」
「はい」
看護師さんに促され、別の場所へと移動する。
診察台に乗せられると…超音波の器具が運ばれてきた。
5分程経つと…先生がやって来る。
看護師「じゃあお腹出しますね」
「はい」
医者「ヒヤッとしますよ」
先生の声と共にお腹が冷たくなった。