第54章 決意を胸に
ー潤sideー
りーだー達と別れた後、俺達はホテルに戻った。
潤「夕飯どうしよっか?」
「うーん。疲れたからここのレストランにする?」
潤「そうだな」
他愛ない会話をしていると太陽が翔に抱き着いてきた。
翔「ん?どうしたの太陽」
太陽「ううん…」
翔が振り返り、太陽の手を握る。
太陽「………はやくこてにあいたい…」
翔「………そうだね。もうすぐ帰れるからね」
太陽「………うん」
翔を掴む太陽の手に力が入る。
翔「太陽疲れたね。お昼寝しよ?」
太陽「ん…」
翔が太陽と一緒にお風呂に入り、そのまま寝かし付けると素直に眠った。
翔「………寂しいのかな…」
太陽の寝顔を見つめながら翔がポツリと呟く。
「まぁ…1日だったけど4人兄弟を味わえたからな」
翔「………ごめんね太陽…頑張ってるんだけど…ママが…こんな身体で…」
「翔。こんな身体なんて言うなよ」
翔「ごめんなさい。でも…」
「確かに子供には難しいかもしれないけど…でも大人になれば分かるよ」
翔「………うん…」
「大丈夫だから」
翔「………うん…」
俺は翔をいつまでも慰める事しか出来なかった。