第53章 ハワイでのハネムーン
「うーん…美味いなぁ…」
タイガー「So yummy!」
鮪を釣った後、小振りの鰹と鯛が数匹釣れた。
タイガーが鰹を捌いてくれて、料理を振る舞ってくれた。
クルーザーだからキッチンも完備されていて…お洒落だな…。
和「良かったねさとし」
かずは隣でビールを飲みながら料理をつついている。
和「鮪どうすんの?」
「松兄に送る。タイガーがやってくれるって」
和「怒られない?」
「もう怒られた」
スマホの画面をかずに見せる。
和「『馬鹿野郎3枚に卸して送れ』…ふふっ」
「はぁー…釣った後の酒は最高だな…」
和「うん。ねぇさとし。俺にも刺身一切れちょうだい」
「え?お前食べられないだろ」
和「さとしが作って刺身にしてくれたんだもん。一切れ食べたい」
「そうか?」
和「うん」
かずが口を開けるから鰹の刺身を一切れ口に入れてあげた。
和「うん…美味しい」
「本当?」
和「うん。ありがとう」
「ありがとな…かず。付き合ってくれて」
和「言い出したの俺だもん。楽しかったよ。釣りしてるさとし…間近で見れた。凄く…格好良かったよ」
「かず…」
和「さとし…」
ゆっくり顔を近付けると…かずの瞳が閉じられる。
タイガー「Ono!Kazunari!Let more drink!」
酒を取りに行っていたタイガーが戻って来た。
「おっとぉ」
慌てて顔を下げる。
タイガー「Oh♪」
和「ははっ」
和也とタイガーが声を上げて笑った。