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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第53章 ハワイでのハネムーン


「くっそぉ…おらっ!!」


ぐいぐいとしなる竿。
悲鳴を上げる筋肉。
魚との格闘が始まって30分が経とうとしていた。


和「さとし…」


後ろではカメラを持ったかずが心配そうに見つめていた。


「大丈夫。もうすぐ釣れる!」


和「うん。さとし…頑張れ!」


かずのその言葉でまたやる気がみなぎってくる。


タイガー「Ono.Let's do this!」


「何かわかんねぇけどっ…」


タイガーが後ろでおいらの腰を支えていた。


かなり魚の体力も…落ちてきた。


「よし…!」


タイミングを見計らってリールを一気に巻く。
これがきっつい…。


タイガー「Ono!」


「うわ…すげぇ」


ようやく…その姿を表したそいつはかなりの大物だった。


皆の助けを借りながら…ようやく引き揚げた。


和「………鮪…」


「はぁっ…はぁ…」


和「さとし凄いっ!!」


かずが笑顔で俺に抱き着いてくる。


「疲れた…」


和「汗びっしょり…お疲れ様」


「やった…」


かずがタオルでおいらの汗を拭ってくれた。
ビチビチと足元で跳ねる30㎏はありそうな鮪。


タイガーも喜びながら大きな身体でおいらとかずを抱き締めてきた。


おいら達はいつまでも大物ゲットを跳び跳ねて喜んでいた。
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