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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第53章 ハワイでのハネムーン


「釣れないなぁ…」


和「本当だね」


ゆらゆらと揺れるクルーザーの上。
心地いい波の音を聞きながらおいら達は定位置に座り込んでいた。


天気はいいのに…何で釣れないかなぁ。
何度も竿の場所を変えたりしたけど…駄目だ。


寝転がりながら隣のかずの背中を見る。


手を伸ばし、シャツを引っ張ると振り返って微笑んだ。


「一緒に横になって…」


和「えー。しょうがないなぁ」


そう言いながらもかずは横になってくれた。


目の前にある…可愛いかずの顔。
見てるだけで癒された。


「腰は平気か?」


和「もう大丈夫だって。心配性なんだから」


「あたりめぇだ」


和「………ありがと」


「………ごめんな。せっかく手配してくれたのに…」


和「いいの。俺はのんびりさせて貰ってるし…」


「そっか」


和「うん」


我慢出来なくなり、顔を寄せチュッと唇に触れた。
人前で何やってんだって怒られるかと思ったけど…


和「もっと」


そう言うもんだから…ちょっと深めのキスをした。


チロッと舌を入れるとかずの身体が震える。
やべぇな…。


身体を密着させながら唇を押し付けた。


タイガー「Hey Ono!lead!」


タイガーがバタバタ動き出した。


和「掛かった?」


「え?」


身体を起こすとおいらの竿がしなってる。


「マジか!」


和「いけさとし!」


かずに背中を押され、おいらは慌てて竿の場所へと走った。
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