第51章 ハワイでのコンサート
智「かず…大丈夫か!?」
ホテルの部屋に着くなりさとしが凄い勢いで駆け寄って来る。
「びっくりしたぁ…まだ起きてたの?」
智「寝られる訳ないだろ?嫁が腰痛めて病院行ってるのにグースカ寝てる旦那居たら馬鹿だろ!」
「ご、ごめん…」
智「………それで…大丈夫か?」
「う、うん…そんなに酷くはなかった。明日また病院に行くけど…コンサートも参加出来るから…」
智「そっかぁ…良かったぁ…」
「さとし…」
そのままむぎゅっとさとしに抱き締められる。
「心配かけてごめんね…」
そっと背中に手を回す。
智「大した事なくてよかった」
ほっとした様にさとしの目尻が下がる。
心の奥がきゅんとなった。
「さと…」
智「かず…」
ゆっくりとさとしの顔が近付いて来る。
俺はそっと目を…閉じようかと思ったら…
雅紀「にのぉ~!平気っ!?」
潤翔「にの!!」
部屋から3人が飛び出して来たもんだから俺は慌ててさとしを突き飛ばした。
智「いってぇ!!」
「あ、ご、ごめん!」
翔「もーう、何やってるの」
翔さんが呆れた様にさとしを起こした。
「皆居たんだ…」
ちょっと残念…。
そう思ったのは心の中だけで…。