第51章 ハワイでのコンサート
ー潤sideー
「ん…」
ふと目を覚ますとまだ回りは暗闇に包まれていた。
時計を見ると…まだ3時。
「はぁ…時差ボケかな…」
ポツリと呟きながら…腕の中で眠る愛しい人を見つめた。
スヤスヤと寝息を立てるその顔は…本当に可愛くて…30代だとは思えない。
いつもなら間に太陽が居る。
でも今日は居ない。
正面から翔を抱き締めて眠るのは久し振りだな…。
嬉しくて…そっと翔の頬にキスをした。
翔「ん…」
ピクリと翔の眉間が動く。
やがてゆっくりと…その瞳が開かれた。
翔「潤…?」
「あ、ごめん…起こした?」
翔「ううん…今何時…?」
「3時…25分」
翔「まだそんな時間か…」
欠伸をしながら翔は俺の胸にまた顔を寄せた。
翔「眠れなかったの?」
「いや…目が覚めちゃって。翔の可愛い寝顔見てた」
翔「ふふっ、もう…」
「本当だって。年上に見えない」
翔「そんな事ないよ。もう32だよ?」
「可愛い32歳だよ」
翔「ふふっ…ありがと」
「なぁ翔」
翔「ん?」
「成功させような」
翔「勿論。潤が作ったコンサート…失敗なんてさせないよ。5人で…ううん。スタッフも皆で…成功させよう」
「うん。ありがと翔」
翔「ありがと潤。とりあえず…もう一眠りしよ」
「うん。おやすみ」
翔「おやすみ」
そして俺達は…抱き合ってまた眠りについた。