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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第50章 結婚式に向けて


ー和也sideー


さとしのドラマも無事にオールアップを迎えた。
少しは家族との時間も持てるかなと思ったら…本当に少しで。


本格的にハワイ公演へとリハーサル漬けの毎日が始まった。










翔「はぁっ…はぁ…あつ…」


「ふぅっ…翔さん平気?」


翔「うん…ありがと」


ぽたぽた流れる汗をタオルで拭う。
今日は貴重な5人揃ってのリハーサル。
振り付けや、立ち位置を徹底的に頭に叩き込んでる。


潤「よし。じゃあ次は…」


雅紀「マジかよ…」


智「鬼…」


隣で座り込んでる2人が呟く。


もうかれこれ2時間、休憩無しで俺達は動かされていた。


潤がスタッフ達と打ち合わせしながら俺達に指示を出していく。


きっと今潤くんは乗ってるんだ。
いつもそう。
乗ると周りが見えなくなる。ブレーキが壊れるんだ。
そんな時頼れるのは…俺の隣に居る人しか居ない。


「翔さん…おたくの鬼旦那止めて…。一旦休まないと無理」


翔「………だよね…」


翔さんがタオルで汗を拭きながら顔を上げる。


翔「潤。休憩入れて」


潤「ちょっと待って。ここまで流れ確認したいから」


翔「さっきからそればかり。皆死ぬよ?ちゃんと見て」


翔さんがそうたしなめると、潤くんのギラついた瞳が穏やかになった気がした。


潤「………分かったごめん。休もう」


その瞬間、俺達は床にバタバタと崩れ去った。
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