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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第50章 結婚式に向けて


智香「ほら、ともこぼしてる」


智也「んー…」


ホットケーキを頬張る智也の口元に付いたメープルシロップをタオルで拭ってやる。


和「和香あーん」


和香「あむ…」


かずが和香にホットケーキを食べさせる。


その光景をぼんやり見つめながらおいらもホットケーキを口に運んだ。


和也…。
智香…。
智也…。
和香…。


おいらの家族。
大切な奥さんと…3人の子供達。


昔のおいらなら…こんな将来ゾッとしただろう。


でも…今は…。


今は…。


和「さとしどうしたの」


「んぇ?」


和「1人でニヤニヤして」


無意識に笑ってたらしい。


「うん…いいなと思って…家族って」


和「………」


かずも…3人の子供達を見て微笑んだ。


和「そうだね…」


子供達が笑ってる。
かずが隣に居る。


それだけでこんなに幸せなんだって…心から思えるなんて…おいらも大人になったのかな。


いや、それだけじゃない。
かずだから…。


かずだから…きっとそうなれた。


15年前のあの日から…。
弾みで始まった関係が…おいらをこんな風に変えてくれた。


クソみたいだったおいらを…お前が変えてくれたんだ。


ありがとうかず。


結婚式…楽しみだな。


そう思いながらホットケーキを頬張った。
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