第50章 結婚式に向けて
ー智sideー
「ぐっはぁ!」
身体に乗し掛かる衝撃で無理矢理夢から引き離される。
こんな事する奴は…1人しか居ない。
「とも…こら…」
智也「だってパパおきないんだもん!」
「もうちょっと寝かせてくれ…」
智也「やだぁ!ごはんできた!おきないとママがおこるもん!」
「あー…分かった分かった…」
欠伸をしながら起き上がると智也が俺に抱き着いてくる。
智也「おはよー!」
「ふぁ…おはよ…」
智也「パパかたぐるま!」
「はいはい…」
智也を肩車してキッチンまで歩く。
中に入るとかずがお皿に朝食を盛り付け、智香は和香に服を着させてるところだった。
智香「あ、パパおはよー」
「おはよ智香。おはよー和香」
ぷにぷにとほっぺを触ると和香がコロコロと笑った。
そのまま智也を降ろすと智也も和香のほっぺを触る。
おいらは立ち上がりかずの元に向かった。
「おはよ」
和「おはよ。ご飯出来たよ」
「うん」
そのままかずを後ろから抱き締める。
和「どしたの」
「朝のチャージ…」
腕の中のかずの香りを吸い込んだ。
和「ふふっ、それだけでいいの?」
かずが振り返り、おいらに微笑みかける。
そっと顎に手を添えるとゆっくりとかずの瞳が閉じる。
そのまま顔を近付けた。
智也「ママー!おなかすいた!」
その声においら達は慌てて離れた。
ちっ…。
チャージしそびれた…。