第50章 結婚式に向けて
潤母「はしゃいで疲れたのね。ぐっすりよ」
寝室からお義母さんが静かに出て来る。
「すみません。何も準備してないのに泊まっちゃって」
潤母「いいのよ。気にしないで。うちの人も喜んでるわよ。抱き合って寝てたもの」
リビングのテーブルに向かい合いながらお義母さんと話すのは久し振りに感じる。
潤母「これからまた忙しくなるわね」
「はい。ハワイでゆっくりお休み貰うのでレギュラー番組の収録を溜め込んでやりますから…。また太陽お願いします」
潤母「勿論よ。遠慮しないでね」
「はい。甘えさせて貰ってます」
潤母「もう…来年は小学生ね」
お義母さんが懐かしそうに遠い目をした。
「………あっという間でした。でも…長くも感じるんです」
潤母「そうね…。でも…貴方がお嫁さんに来てくれて良かったわ」
「お義母さん…」
潤母「ワガママな潤をあんなに落ち着いた大人にしてくれたのは貴方よ。事務所に入って…貴方に出逢って少しずつ潤は変わった。貴方のお陰よ」
「………そんな…俺なんてまだまだ…」
潤母「そんなとこも好きよ。これからも…宜しくね」
「はい。こちらこそ…!」
お母さんと手を取り合って俺は大きく頷いた。