第50章 結婚式に向けて
ー翔sideー
太陽が俺達の結婚式を覚えてないってぐずりだした。
仕方ない。
お腹に居たけどまだ産まれる前だったから。
困ったな…。
そう思ってると潤が飾ってあった俺達の結婚式の写真を太陽に見せた。
太陽もそれを静かに見ていた。
潤「太陽のお陰でパパとママは結婚出来たんだよ。太陽がママのお腹に来てくれたから…結婚式出来たんだ」
太陽「ぼく…?」
「そうだよ。だから…太陽は覚えてなくても…この写真は3人なんだよ。パパとママと太陽。3人の写真」
太陽「さんにん…」
するとようやく太陽は嬉しそうに笑った。
「太陽が覚えてなくても…パパもママも覚えてるからね。太陽がここに居た事。お腹の中で元気にしてる事…」
太陽「うん…!」
太陽が手を伸ばして俺のお腹を撫でる。
太陽「ぼくここにいた。けっこんしきもいたね。さんにんで」
「うん」
潤「そう3人」
太陽「じゃあ今度はぼくとママのけっこんしきする!ママはぼくのおよめさんになるんだ!」
「ははっ、そっか」
潤「そ、それはだな…太陽。ママと結婚したのはパパで…」
潤姉「何子供相手に本気になってんの」
リビングに家族の笑いが起きる。
「じゃあママと結婚式する為に…いい子になってね」
太陽「あい!」
手を上げて元気よく返事する太陽に潤以外が幸せな気持ちになっていた。