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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第50章 結婚式に向けて


結婚式に着ていく服が仕上がったその日、皆に見せたいと言って聞かない太陽を連れてうちの実家にやって来た。


可愛い蝶ネクタイ姿の孫を目の前にして父さんが嬉しそうに写メを撮っていた。


潤姉「ハワイが楽しみね太陽」


太陽「うん!」


潤父「でも翔くんも大変だな。2人の変わりに式の手配までして」


翔「割と好きなんですよね。それにあの2人が何もしないから…」


「でもきっといい結婚式になるよ」


翔「そうなると嬉しいです。俺も…嬉しかったですから。結婚式」


潤母「あれもバタバタ決まったものね」


懐かしそうに皆が俺達の結婚式を思い出す。


太陽「パパとママもけっこんしきしたの?」


翔「そうだよ」


太陽「ぼくおぼえてない…」


翔「お腹に居たからね…」


太陽「むぅ…」


翔にしがみつきながら寂しそうに拗ねる太陽。


俺はリビングの棚上に飾ってある写真立てを取り、太陽に見せた。


「ほら太陽。見てみな」


太陽「パパとママ…」


「そう。パパとママの結婚式の写真」


太陽「けっこんしき…」


「うん。見てママ。お腹大きいだろ?」


太陽「うん…」


「これが太陽。太陽はママのお腹に居たんだよ」


太陽の頭を優しく撫でながら俺は思い出の写真を太陽に見せた。
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