第50章 結婚式に向けて
ー潤sideー
翔「じゃあ料理はそれで決定ですので宜しくお願いします。はい。それでは」
「終わった?」
翔「うん。これで結婚式はほぼほぼ決定かな…」
ふぅと疲れた様子で翔がスマホをテーブルに置く。
「何か俺達の結婚式みたいだな」
翔「そうだよ。2人に聞いても何でもいいしか言わないからさぁ…全く」
「ははっ、でも2人らしいよな。今頃あの店でオーダーメイドにひぃひぃ言ってるだろうな」
翔「ふふっ、そうだね」
翔が俺の肩に頭をもたげてくる。
俺も翔にもたれながらそっとおでこにキスをした。
柔らかい翔の笑顔が反ってくる。
すると二階からバタバタと子供の足音が聞こえる。
太陽「じぃじ!ばぁば!みてー!!めぐねぇねはやく!」
めぐちゃんと手を繋いだ太陽が勢いよくリビングに入って来ると向かいに座っていたお義父さんが顔を上げ、キッチンに居たお義母さんが戻って来る。
潤父「おー。似合うな」
潤母「あら素敵」
翔「ごめんねめぐちゃん。ありがとう」
潤姉「いいのいいの。でもよく似合ってる」
太陽「へへっ」
翔「すみません急に押し掛けて。見せたいって聞かなくて」
潤母「いいのよ。嬉しいわこんな格好いい太陽が見られて」
皆に褒められて嬉しそうな太陽の笑顔がそこにあった。