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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第49章 15周年の始まり


「いらっしゃい!お帰り~!」


翔「にの~!」


玄関を開くと翔さんが俺に抱き着いて来る。


「キャスターお疲れ様」


ポンポンとその背中を撫でると翔さんが肩に顔を埋めてくる。


そっと身体を離して見つめ合う。
そのままゆっくりと顔を近付けちゅっと唇を重ねた。


翔「んー…久し振りのにのの唇…」


「ふふっ」


リップ音を立てながら俺達は何度もキスをした。


「もう…翔さんてば…用があったんじゃないの?」


翔「あ、そうだったそうだった…。にのに直ぐに話したくて…」


笑いながらソファーに座ると鞄をゴソゴソ漁る。


翔さんから連絡が入った時は彼はまだ空港で。
家に帰ってゆっくり休んで久し振りの家族団らんかと思いきや、先にこっちに向かうと言われた。


潤くんは今日は遅くなるし太陽くんは実家に任せてあるって言ってたけど…後回しにするなんて珍しいと思った。


翔「これさ…勝手だと思ったんだけど色々調べたんだ。ハワイの教会」


「え…」


翔「にのと智くんの事だからきっとまだ式挙げるって決めただけで何も話進んでないんでしょ?」


「あ…うん…」


翔「空いた時間に調べたんだ。いい感じのやつ」


クリップで止められた紙がテーブルに広げられた。


「これ…ハワイの教会?」


翔「うん。にのが気に入りそうなのチョイスしてみた」


「翔さん…」


忙しい時間にこんなに…。


翔「俺達の時は…皆のお陰で最高の結婚式にしてもらった。今度は…返す番だよ」


「翔さん…!」


俺は勢いよく翔さんに抱き着いた。
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