第48章 最愛の家族
「どう?」
翔「わぁ…似合う」
スマホを向けた翔にヤッターマンのポーズを向けながら俺達は撮影会をした。
最近身体を鍛え始めてたから少しキツいけど…ヤッターマンの衣装は何とか入った。
「ヤッターヤッターヤッターマン♪」
翔「あははっ!」
マスクを着け鏡の前に立つと本当に正義のヒーローになった気がした。
翔「潤格好いい…」
「そう?」
翔「俺のヒーローだ」
「ふふっ」
気を良くした俺は翔をお姫様抱っこした。
翔「助けてくれてありがとう」
お…?
そういうシチュエーション?
「………お怪我はありませんか?お姫様」
翔「ふふっ大丈夫。マスクを被った貴方は…誰?」
翔の人指し指が俺の着けているマスクをなぞった。
「俺か?俺は…ヤッターマン0号」
翔「ヤッターマン…マスク…外しちゃ駄目?」
「ヒーローは素顔を見せないもんだ」
翔「そうなの…?」
「そう」
そう言いながらベッドに翔を降ろす。
翔「どこなら…見せてくれるの…?」
「そうだな…それは…君次第だよ」
翔「いや…翔って呼んで?」
「翔…良い名前だね…」
翔「ヤッターマン…」
「ん?」
翔「ヒーローのキスが欲しい…」
「………いいよ…」
ゆっくりと俺は…翔に唇を重ねた。