第48章 最愛の家族
ー潤sideー
翔「んー美味しい!」
翔が笑顔であんこう鍋をつついてる。
向かい側で俺はその可愛い笑顔をつまみに酒を飲んでいた。
翔「それにしてもあんこうなんて…どうしたの」
翔母「頂いたのよ。一匹丸ごとだから貴方達も呼ぼうって」
「ごちそうさまでした。贅沢しちゃって」
翔母「いいのよ。可愛い孫とイケメンのお婿さんに会えるんだから」
「いやいや…濃いだけですよ」
翔母「イケメンよ。それに翔もいつも言ってるわよ。『年を取ったら老けるどころかどんどんいい男になってくから心配でたまらない』ってね」
翔「げほっ…!か、母さん!」
翔が食べていたあんこうを吹き出した。
翔「皆の前で…!」
翔母「イケメンの旦那さんに捨てられない様に料理もっと頑張ってね。その鍋の味付け潤くんがやってくれたんだから」
翔「そうなの?」
「いやいや大したことないですから…」
翔「やっぱりこういう味付けは潤のが上手いんだよねぇ」
「そんなに美味しい?」
翔「うん最高」
頬張りながら親指を立てる翔に嬉しくなった。
「それ食べたら残りでリゾット作るからな」
翔「リゾット?もう潤!愛してる!」
「ははっ」
こうして翔の実家で俺達は久々にゆっくりと時間を過ごす事が出来た。