第48章 最愛の家族
ー翔sideー
「どうしたんだろうな母さんも急に」
翔マネ「ですね。あ、付きましたよ」
実家の前に車を止めると車庫に止めてある潤の車が見える。
撮影が終わり、潤からの連絡を受けて俺はそのまま実家へと帰って来た。
翔マネ「丁度良かったですね。明日はゆっくりして下さい」
「ありがとう。お疲れ様」
翔マネ「お疲れ様でした」
車を降りマネージャーを見送った後、玄関のインターフォンを鳴らす。
暫くすると扉が開いて太陽が走って来た。
太陽「ママー!」
飛び付く太陽を抱き締めて抱える。
「ただいま。いい子にしてた?」
太陽「うん!いいこしてた!」
「そっか」
頭を撫でてると潤が後から出て来る。
潤「お帰り翔」
「ただいま。びっくりしたよ」
潤「俺も。知り合いからあんこう貰ったからあんこう鍋食べた」
「えーマジ!?」
潤「大丈夫、翔の分取ってあるから食べれるよ」
「ほんと?やったぁさすが俺の旦那さんっ!」
潤に抱き着くとそのまま支えられる。
潤「翔もしてくれる事じゃん」
「それでも嬉しい。ね、明日休みになったんだ」
潤「マジ?」
「うん。だからゆっくりしてこ?」
潤「分かった。とりあえず…お帰りなさい」
「ただいま」
そしてそのまま『お帰りなさい』のキス。
太陽「あー!またちゅー!」
「んー…もっと…」
潤「実家なのに…」
「いいの」
笑いながらキスに夢中になった。
「ごほん!」
咳払いの声に振り返ると…気まずそうな父さんが玄関に立っていた。
潤「あ、お、お義父さん!」
翔父「子供の前で全く…。早く中に入りなさい風邪引くだろ」
「ごめーん…」
先に中に戻る父さんに着いて俺達も中に入った。