第48章 最愛の家族
ー翔sideー
ぼんやりと目の前の潤の寝顔を見つめていた。
ベッドで散々愛し合って身体はくたびれ果ててるのに…何故か薄暗い早朝にに目が覚めてしまった。
暗がりでもその顔が端整な顔立ちなのがハッキリ分かる。
そして俺達の間で眠る潤の遺伝子が100%押し出された一粒種の息子。
そこに寄り添う様に丸まる…太陽にべったりな虎鉄。
これが俺達の家族。
大切な家族。
大切にしたい。
そっと顔を近付け唇を重ねる。
潤「うーん…」
「ふふっ」
どれだけ見ても飽きないなぁ…この顔。
太陽「ままぁ…?」
「あ。太陽起きちゃった?」
いつの間にか太陽が目を擦りながら俺を見ていた。
太陽「んー。どしたの?」
「ん?パパの顔見てたんだよ」
太陽「パパのおかお?」
「うん」
すると太陽が起き上がって潤の顔を覗き込む。
太陽「パパねてる」
「ねぇ」
太陽「あのね。ぼくいつもたいよーくんはパパにそっくりねっていわれるの。ぼくはパパそっくりなの?」
「ふふっ、そうだよ。太陽はパパにそっくり。だからママ嬉しいんだよ」
太陽「なんでぇ?」
「パパの事が大好きだから。太陽がママのお腹に居るって分かった時から思ってたんだ。男の子なら…パパにそっくりになって欲しいって」
そっと太陽の髪を撫でると太陽は笑った。
「だから太陽がパパにそっくりで…ママ嬉しいんだよ」
太陽「ふーん。そっかぁ」
「太陽もいつか…好きな人出来たら分かるよ」
太陽「ぼくママとけっこんする!」
「そっかぁ…嬉しいなぁ。おいで」
大切な息子をその腕に抱き締める。
太陽「ママくすぐったいよぉ」
「いいの」
腕に息子を抱き締めたまま俺は一緒に眠りについた。