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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第48章 最愛の家族


「よーし!太陽ばんざい」


太陽「ばんだーい!」


お湯を流して太陽の泡を落とす。
そしてそのまま一緒に湯船に浸かる。


「ふぅ…気持ちいい…」


太陽「パパだっこー」


「うん、おいで?」


太陽を抱いて膝に乗せるとにっこりと微笑んだ。


可愛いな…。


「なぁ太陽」


太陽「ん?」


お湯でパチャパチャと遊びながら俺を見上げる。


「太陽は…弟か妹…欲しいか?」


太陽「んー?」


きょとんと太陽が目をくりくりさせる。


太陽「おとーと…こて!」


磨りガラスの扉を指差すと、その向こうで虎鉄が俺達を見ていた。


「そっか。太陽の弟は虎鉄だもんな」


太陽「うん!」


「ははっ、太陽…ありがとな」


頭を撫でると太陽は嬉しそうに微笑んだ。


虎鉄「にゃーん」


カリカリ、と虎鉄が爪で引っ掻く音がする。


「虎鉄待ってな?もうすぐ上がるからな」


虎鉄に声を掛けて俺達はお風呂に上がった。









太陽「ママおかーり!」


翔「太陽まだ食べるの?」


太陽「ん!」


翔が2杯目のカレーをよそい太陽に食べさせた。


「ママのカレー美味いもんな太陽」


太陽「おいちい!」


翔「ふふっ、ありがと」


足元では虎鉄がカリカリとキャットフードを食べてる。


「………幸せだな…」


翔「ん?」


太陽の口元を拭きながら翔が俺を見つめる。


「こうした何気ない時にさ…幸せ感じるよな。俺今最高に幸せだって」


翔「潤…」


「幸せだよ翔」


翔「………俺も…幸せだよ潤」


顔を寄せ翔にキスすると恥ずかしそうに微笑んだ。


太陽「ぼくもー!」


太陽が翔にしがみつきキスする。


「お、何だ太陽!パパ負けないぞ!」


翔「ははっ!もう止めて~」


両サイドから俺達にキスされ翔が笑う。


3人でのこの幸せな時間を…俺は命懸けで守ろう。
結婚した時に誓ったんだから。


2人を見ながら俺はまた心で誓った。
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