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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第44章 亜香里の想いと和也の決意


亜香里「………俺は憎まれてもいい。智香だけは…智香だけは独りにさせたくない。だったら…智の元へって。俺は…それで静かに死んでいこうって。だって…我が子をを愛してない親なんて居ない。だから…だから俺…ごめんなさい…」


和「もういい…!もういいよ亜香里さん…!」


ボロボロと涙を流したかずが亜香里を抱き締めた。


和「………貴方は…凄い人だ。16歳で独りで子供を産んで10年間1人で育てるなんて。だってきっと俺が貴方なら…産むなんて選択肢…選べない。俺は…そんなに強くない」


亜香里「………」


和「………俺も貴方も同じなのに。ただ…1人の男を愛しただけなんだよね。でも貴方は強い…。強い人だよ…」


亜香里「………二宮さん…」


和「………俺…決めたよ。貴方の子供…智香ちゃんを…育てます。育ててみせる」


亜香里「え…」


「かず…!」


和「貴方の代わりになろうとは思わない。でも…俺の精一杯で…あの子を全力で育てるから…!」


亜香里「………二宮さん…」


和「だから生きて…!一日でも…1分1秒でも…智香ちゃんの為に…。あの子の為に生きて…最期まであの子の側に居て?お願い…」


亜香里「っっ、うん…!うん!ありがとう…!」


おいらの瞳からも…いつの間にか涙が流れていた。


かず…。
お前も強いよ。
お前の決断…普通じゃ出来ない。
おいらの目の前に居る2人は…本当に強い。


抱き合う2人を見ながら…おいらも決意を固めた。
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