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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第43章 divorce


ー智sideー


「38.7分…マジか…」


智香「けほっ、けほっ…」


「きついか?きついよな…」


智香「へいきです…けほっ…」


「嘘付かなくていいよ…」


ベッドに横になる赤ら顔の智香。
鼻も詰まっていて苦しそうだ。


生活が変わったストレスと…やっぱり栄養の偏った食事かな…。
コンビニ弁当食べさせる事多いし…。


でも今日は通しのリハーサル。
仕事は休めない。


智香「パパ…おしごとちこくするよ?」


「分かってるけど…智香置いていけないよ」


智香「わたしはへいき…パパのおしごとのじゃましたくないもん…」


「パパの事は気にするなって。とりあえずゆっくりしてな。タオル冷やしてくるから」


そう言っておいらは智香の部屋を出た。


そうは言っても…やっぱり休めないよな…。
どうしよう…。


タオルを濡らして絞っているタイミングでスマホが音を立てる。
見ると…かずからだった。


「もしもしかず?」


和『あー…ごめんさとし。今日少し荷物取りに行きたいんだけどいい?さとし仕事でしょ?その間に行くから』


「あー…いや…智香が…」


和『平日でしょ。学校じゃないの?』


「それが…熱出しちゃってさ…」


和『え?大丈夫なの?』


「うーん…あんまり」


和『仕事どうすんの?今日通しのリハーサルでしょ?翔さんと潤くんもう家出たよ』


「分かってるけどさ。置いてけないよ」


和『………』


「………とりあえず今日は遠慮して?また今度…」


和『俺が行くよ』


「え?」


和『病院連れて行くから。さとしは仕事して』


「かず…」


和『仕方ないでしょ。熱出した子供1人には出来ないでしょ。俺がやるから迎えに来たら仕事行くんだよ。じゃあ』


「ちょ、ちょっと待てかず…」


返事を待たずにプツッと通話は切れてしまった…。
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