第42章 告白
ー和也sideー
「お邪魔します…」
翔「いらっしゃい。ゆっくりしてね」
頭を下げて暫くお世話になる松本家にお邪魔した。
リビングに入ると潤くんと太陽くんが笑顔で迎えてくれた。
太陽「かずママ!」
「太陽くん…」
潤「いらっしゃい。退院おめでとう」
「ありがとう。暫く…お世話になります。迷惑掛けて…本当にごめんなさい…」
潤「気にするなよ。しょっちゅう来てんだから遠慮するなよ」
「ありがと…」
翔「さ。座って?」
「うん」
ゆっくりとソファーに座ると太陽くんが隣に座る。
太陽「ともくーん」
俺の腕の中で眠る智也を嬉しそうに見つめる。
翔「あったかい物入れてくるからゆっくりしてて」
「あ、自分で…」
翔「いいって。妊婦さんは大人しくしてて?」
そう言って潤くんと2人、キッチンへと行った。
その様子をぼんやりと見つめる。
楽しそうに会話をしながら…2人で手を動かしてる。
夕飯の…仕込みだろうか。
潤くんが野菜を切って…隣で翔さんが牛乳を温めて。
2人の表情がとても…幸せそうで…泣きそうになる。
俺は2人から視線を反らし、太陽くんを見つめた。
「太陽くん。俺と智也…ここでお泊まりするから智也と仲良くしてあげてね?」
太陽「うん!」
「ありがとう」
その真っ黒で綺麗な髪を撫でながら…俺はこれから考えなければなかない事に…思いを巡らせていた。