第42章 告白
泣きじゃくりながら俺は…翔さんにさとしとの事…話した。
涙と鼻水でズルズルの俺の顔を拭きながら…翔さんは黙って聞いてくれた。
話し終わるまで…静かに。
「ぐすっ…ふ…俺…さとしが分からない…子供…引き取るだなんて…俺と智也の事…何も考えてない…こんな時に…赤ちゃん…出来るなんて…」
翔「………」
「翔さん…どうしたらいい…?」
翔「にの…」
「俺…もうさとしと居たくない…居たくない…」
翔「でも智くん…心配してた。ここに居る時ずっと手握って…」
「………今は…無理…」
翔「………」
「俺も遊んでたし…さとしもモテてたから遊んでたのはよく知ってる。ちゃんと付き合うまで時間も掛かった。それからは俺だけだって…浮気なんてしてないのも分かってる。でも…子供だなんて…引き取って育てるなんて…」
翔「うん…うん…」
「ぐすっ…さとし…」
翔「俺…智くんと話そうか?」
「でも…」
翔「俺でよければ…。今は間に誰か入った方がいいかもしれない。冷静になる時間…必要でしょ?お腹の赤ちゃんにストレスかけない様にさ…」
「翔さん…」
「でもそれは…潤や相葉くん達にも話さないといけない事だから…」
「うん…分かってる。翔さん…お願いします」
頭を下げると翔さんは優しく髪を撫でる。
「とも君も…暫くはうちで預かるよ。綾ちゃんにも頼んでみる」
「迷惑かけます…」
翔「気にしないでよ。今はゆっくり…ね?」
「うん。ありがとう」
暫く俺は…翔さんに甘える事にした。
さとしの事は…暫く忘れよう。
そう思った。