第42章 告白
ー和也sideー
「うぅ、ん…」
ゆっくりと目を覚ますと…目の前に俺の手を取るさとしの姿。
智「かず…分かるか?かず」
翔「にの…!良かった…」
周りを見回すと…メンバー全員と綾ちゃんの姿。
そして…俺の両親の姿が見える。
「な、んで…」
身体がだるくて…声も出ない…。
見ると沢山の点滴が俺に繋がれてる。
智「かず…よかった…」
心配そうにさとしが俺の手を撫でた。
「………いや…」
智「………かず…」
「触ら…ないで…向こうに行ってよ…げほっ…」
翔「にの?どうしたの…」
俺は動かない身体で必死にさとしの身体を押した。
「顔も…見たくない…どっか…行って…お願い…」
智「………かず…」
「かずなんて…呼ぶな…」
和母「和也どうしたの。智くんよ?」
「いや…いや…!見たくない…いや…!」
俺は必死で暴れた。
必死で…何度も何度も…。
無理に動いたせいかいつの間にか…俺の意識は遠退いていた。
薄れゆく意識の中最後に覚えてるのは…涙を流しながら俺を見つめるさとしの姿だった。