• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第42章 告白


ー潤sideー


傘をさしてマンションを飛び出した俺は…目と前の大通りを見渡した。
けれどこの土砂降りの中…人影は居ない。


「にの…何処だ…」


歩きながらにのの姿を探して居ると…マンションの裏手にある公園が目に入る。


「………公園…」


ここからなら…俺達の住んでる部屋の窓が見える…!


俺は走ってその公園まで向かった。





公園に入ると…奥のブランコに座って雨に打たれる人影が目に入る。


「………居た…にの…!にの!!」


傘を投げ捨てて走った。


「にの!何やってんだにの!」


和「………潤…くん…」


ずぶ濡れのにのが…ゆっくりと顔を上げた。


「風邪引くだろこんなとこで…。とにかく家に行こう。な?翔も心配してるから…」


和「潤くん…」


にのをゆっくりと立ち上がらせると…にのはジッと俺を見つめた。


「にの?」


和「………優しいね…潤くん…」


「にの…」


和「翔さんが…羨ましい、よ…」


「にの!」


そのままガクッと俺に倒れ込んだにのを慌てて抱き締める。


「にの!にの!」


冷たくなった身体…でも顔は赤くて…。


「まずいな…にの!しっかりしろ!!にの!!」


俺はにのを抱き抱え、自宅へと戻って行った。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp