第42章 告白
ー潤sideー
傘をさしてマンションを飛び出した俺は…目と前の大通りを見渡した。
けれどこの土砂降りの中…人影は居ない。
「にの…何処だ…」
歩きながらにのの姿を探して居ると…マンションの裏手にある公園が目に入る。
「………公園…」
ここからなら…俺達の住んでる部屋の窓が見える…!
俺は走ってその公園まで向かった。
公園に入ると…奥のブランコに座って雨に打たれる人影が目に入る。
「………居た…にの…!にの!!」
傘を投げ捨てて走った。
「にの!何やってんだにの!」
和「………潤…くん…」
ずぶ濡れのにのが…ゆっくりと顔を上げた。
「風邪引くだろこんなとこで…。とにかく家に行こう。な?翔も心配してるから…」
和「潤くん…」
にのをゆっくりと立ち上がらせると…にのはジッと俺を見つめた。
「にの?」
和「………優しいね…潤くん…」
「にの…」
和「翔さんが…羨ましい、よ…」
「にの!」
そのままガクッと俺に倒れ込んだにのを慌てて抱き締める。
「にの!にの!」
冷たくなった身体…でも顔は赤くて…。
「まずいな…にの!しっかりしろ!!にの!!」
俺はにのを抱き抱え、自宅へと戻って行った。