第7章 想いの交差
ー翔sideー
潤「ん、美味しい♪」
「よかったぁ…」
笑顔でお粥を口に運ぶ潤に俺はホッと胸を撫で下ろした。
お粥位って思ったけど…意外に奥が深い。
潤「翔はそれだけ?」
潤が俺の手元のトースト1枚を見て声を掛けた。
「ん?うん」
潤「悪阻…まだ酷い?」
「もう大分落ち着いたんだけどね…疲れててあまり眠れなかったから…」
斗真とキスした罪悪感で眠れなかったなんて言えない。
「大丈夫だよ。片付けたら少し横になってるから」
潤「俺が片付けるよ。翔はゆっくりして?」
「大丈夫だって。潤は俺を甘やかし過ぎ」
トーストを頬張りながら俺は食器を手に立ち上がった。
「潤薬飲まなきゃ駄目だよ。潤もゆっくりしてたら?」
潤「うん」
潤の声が凄く近い事に気付いて何気に振り返ると、
「わぁっ!」
すぐ背後に潤が立っていた。
「じ、潤?びっくりした…」
潤「翔も…一緒に寝よ?ベッドで…」
「っっ…」
耳元で囁かれ、身体が硬直してしまう。
寝るって…そっちの寝る?
潤「駄目…?」
「駄目じゃ…ないけど…」
潤「さっきからずっとエプロンに生足をセットで見せられて…たまんないんだよ」
「た、たまんないって…そんなつもりじゃ…」
潤「翔は自分がどれだけ色っぽいか自覚足りなさす過ぎ」
「あっっ、潤…」
首筋に息を吹き掛けながら、潤の手が俺の足を撫でる。
俺…首弱いんだよ馬鹿…。
潤「ごめん…でもご無沙汰だから最近溜まってて…」
「じ、潤…当たってる…」
俺のお尻に硬い物が当たる。
当たってるって言うか…擦り付けられてる…。
潤「駄目なら駄目って言って…」
太ももを撫で回され、流石に俺も限界が来た。
「だ、駄目じゃない…ベッド…連れてって…」
潤「オッケー」
あっさりと潤に抱き抱えられ、お姫様抱っこされた。
「潤!これやだって言ってるじゃん!」
潤「やーだ」
ちゅっとキスされながら、俺は潤にそのまま寝室へと運ばれて行った。