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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第41章 Past surging


和「おっそいなぁ…さとし…ねぇとも?」


智也「あむ…」


お昼の時間を過ぎても帰らないさとし。


先に智也にご飯を食べさせながら俺はさとしの帰りを待った。
電話も出ないしメールの返信もない。
………何かあったのかな…。





さとしが帰って来たのはお昼時をとうに過ぎた時間だった。


「さとしお帰り」


智「………ただいま…」


「もーう連絡したのに何で出ないの。お昼いらないならいらなって…」


俺の言葉を待たずにさとしは俺に思いきり抱き着いて来る。


「ちょ、さとし!」


智「かず…かず…愛してる…愛してる…お前だけだよ…」


「え?何どうしたの?」


智「愛してるのはかずだけだ」


「どうしたの急に…わぁっ!!」


そのまま勢いよく床に押し倒される。


「痛いよもう…さと…」


頭を擦りながら見上げると…いつもと違うさとしの顔が…俺を見つめていた。


「………さとし…?」


真っ赤に泣き腫らし充血した瞳が悲しそうに…深い波間を泳いでいる様な…。


智「愛してる…かず…」


「………」


何も言わずに黙ってると…噛み付く様なキスが降りてくる。


「んぅ…んんっっ…さと…」


角度を変える度にさとしの歯が何度も当たる。
痛い…唇切れそう…。


「ふぅっ…ん…」


でも…何でだろう。
本能が…。
俺の頭の何処かで…今のさとしの全てを受け入れないといけないと…そう感じていた。


さとし…。
何があったの…?


俺はしがみつく様にさとしの首に手を回した。
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