• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第41章 Past surging


ー和也sideー


智「………」


「ねぇさと。聞いてる?」


智「………」


「さとし?」


潤「りーだー!」


智「え?」


ぽかんとさとしが顔を上げる。


「どうしたの?潤くんさっきから呼んでるのに」


智「え?あ…ごめん…何?」


ぽやんとした顔でさとしは潤くんの方に顔を向けた。


潤「あんたのソロの話してんだろ。やるきあんの?ないなら邪魔だから帰れよ」


リハーサル中の潤くんはいつもピリピリしてる。
コンサートの構成を一手にやってるから…いつも余裕がない。
だから…たまに言葉がかなりきつくなる。


翔「潤」


それを押さえるのが奥さんの役目。
翔さんの手がそっと潤くんの肩に手を触れると彼のギラついた瞳が少し穏やかになる。


潤「ごめんりーだー。でも時間無いんだ。分かってるだろ?」


智「………ごめん」


翔「大丈夫?何かあった?」


智「いや…。ちょっと疲れてボーッとしてた。気を付ける」


潤「うん…。じゃあさ…りーだーのソロの照明が………」


ようやくキリッと集中したさとしに戻る。


良かった…大丈夫みたい。


俺はホッと胸を撫で下ろして自分も潤くんの言葉に耳を傾けた。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp