第40章 松本潤VSウサイン・ボルト?
翔「あ、そうそう。ボルト選手とバッタリ会ってさ」
急に翔が面白そうに話した。
「ボルトって…あのボルト?」
翔「そうそう。スタッフの人達と食事してたら同じレストランに居てさ。びっくりだよ。俺の顔覚えてたんだよ。北京の時ちょっとしか話してくれなかったのに」
「へぇ…」
翔「沢山のSP着いててさ…その何人かの人達が俺達のテーブルに来て『ボルトが貴方を呼んでる』って。見たら奥のVIP席から俺に手振ってて」
「………で?」
翔「断るのも失礼かなって。食事は殆ど終わってたからお茶だけした」
「………お茶したの?」
翔「うん。あ、でも気にしないで。それで終わったし。あの人その席に何人も綺麗な人達はべらせてたから。そうとう遊んでるね」
「………」
尚も翔は楽しそうに話す。
「はべらせてるにも関わらず俺を隣に座らせてさ。肩組んだりとかして…取り巻きにメッチャ睨まれたんだよ?居心地悪いの何のって。挙げ句の果てに『この後2人で俺のホテルの部屋で飲まないか』だって。あの人選手村と別にホテルのスイートルーム取ってんだよ?」
「………」
翔「『愛する夫と子供が居ますからごめんなさい』って言ったら『じゃあ離婚したら連絡してくれ』ってさ。遊び人過ぎて笑ったよ。もうさー…ん…」
イライラがピークになり、俺はその饒舌な口を黙らせた。
キスしたまま翔を押し倒して舌を絡める。
翔「ん…んん…じゅ…」
口内に広がるビールの香り。
久し振りの唇を味わうとゆっくりと離れる。
翔「はぁ…」
「………ボルトボルトって…。いくら翔にその気が無くても俺が嫉妬しないとでも思ってる?」
翔「………潤…」
「いい加減自覚しないと…怒るよ?」
翔「もう怒ってんじゃん…」
「怒ってるよ。疲れてるだろうから今日は何もしなかったのに…。もう良い。お仕置き決定」
翔「え?あ、ちょっと潤!」
慌てる翔を押さえ付けて俺は服を脱がしに掛かった。