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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第39章 雅紀の決意


それから数日後。


俺はトレーニングの為に綾ちゃんの働くスポーツジムへとやって来た。


個室で1時間動いた後、休憩の為に休憩スペースに入る。
都合よくそこには誰も居なかったからゆっくりと出来る。


「綾ちゃん居るかなぁ…」


休憩スペースの入口からチラッと見える受け付けを覗くと…テキパキと仕事をこなす綾ちゃんが居た。


ポカリを飲みながらぼんやりとその光景を眺めていた。


綾香「いらっしゃいませ」


すると2人の若い女の子達が凄い勢いで綾ちゃんの元へ走って行く。


女1「やっぱりここだ!」


女2「あの女でしょ?」


綾香「あ、あの…」


女1「まー君と週刊誌に載ってた女でしょあんた!調子乗ってんじゃないわよ!」


綾香「やっ!」


綾ちゃんが腕を掴まれ強い力で女の子に引っ張られる。


俺は慌ててその場へと向かった。


女2「まー君に近付かないで!別れなさいよ!!」


女の子の平手が綾ちゃんの頬を弾く。


女1「別れるって言え!!」


綾ちゃんが髪を引っ張られる。


「ちょっと君達…!」


女1「きゃっ!翔くん!?」


女2「嘘!」


一気に女の子達が色めき立つ。


「理由は何であれ…暴力振るう人は嫌いだ。俺も相葉くんもね」


女2「でもこの女は…」


「そういう言い方も嫌いだよ。じゃあね」


綾香「あ…」


俺は綾ちゃんの手を引いてその場を離れた。
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