第38章 夫婦のカタチ
ー雅紀sideー
「綾ちゃんごめんね?」
綾香「ん?どうしたの?」
ベッドの真ん中で眠るチビ智とチビ潤に布団を掛けながら綾ちゃんが顔を上げる。
「子供2人共面倒見る事になってさ…」
すると綾ちゃんが優しく微笑んだ。
綾香「私嬉しいよ?自分達の大事な子供…預けられるのって余程信頼してくれないと駄目じゃない。それをやってくれるのは…私達の事信頼してくれてるって証拠だもん。凄く嬉しいよ。それに…2人共可愛いし」
「綾ちゃん…」
綾香「最近翔くんとにのくんと3人で居る事も増えて…。仲間に入れてくれたのが嬉しいの」
「………」
俺は手を伸ばし、いつもより遠くに居る恋人の手を握った。
「綾ちゃん」
綾香「ん?」
「俺達も…」
綾香「………」
「結婚…そろそろ考えたい」
綾香「………まー君…」
「多分…直ぐにとは言えない。何年か掛かると思う。だから…俺近い内に事務所に話す。絶対説得させるから。だから…待っててくれる?」
俺は真っ直ぐに綾ちゃんの顔を見つめた。
綾香「うん。まー君が側に居てくれる限り…待ってる。ずっと待ってるから」
「ありがとう綾ちゃん。愛してる」
綾香「まー君…私も愛してる」
俺は顔を近付け、そっと綾ちゃんにキスをした。