第37章 最愛のパートナー
ー翔sideー
潤「翔。先にお風呂入っておいで」
「え、でも洗い物…」
潤「俺がやっとくから。後で行くからいいよ」
「じゃあ…待ってるね?ありがとう」
潤「うん」
俺は潤より一足先に風呂場へと向かった。
「はぁ…気持ちいい…」
湯船の中で俺は深くため息を付いた。
我が家での久し振りの入浴は疲れた身体を癒してくれる。
手足を伸ばしながらゆっくりしてると脱衣所の扉が開き、擦りガラス越しに潤の姿が見えた。
潤「翔。湯加減どう?」
擦りガラスの引き戸が開いて潤が顔を覗かせる。
「気持ちいいよー…」
潤「よし入るか」
引き戸を閉めずに潤が服を脱ぎ始める。
「………」
今度の舞台で潤がやる役はボクサーの役。
役作りでボクシングを始めたお陰でその身体はかなり鍛え上げられていた。
その身体に俺は思わず見とれてしまった。
潤「どうした?」
全部脱ぎ終えた潤が中に入って来る。
「え?」
潤「何かボーッとしてる」
微笑みながら湯船に入り俺の隣に座った。
脱がなかったから分からなかったけど…さっきこの身体に…抱かれたんだ…。
「いや…身体…出来上がってきたなぁって…」
潤「本当?」
「う、うん…」
見るのが恥ずかしくて目を反らしてしまう。
潤「照れてる?」
「し、知らない…」
両手で顔を隠しながら潤に背中を向ける。
潤「ふふっ。おいで」
そのまま後ろから潤に抱き締められる。
潤「離れてると…出来ないよ?」
「な、何が…?」
潤「3回戦…するでしょ?」
耳元で囁かれ…俺の身体がぶるっと震えた。