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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第37章 最愛のパートナー


ー潤sideー


「あいてて…」


看護師「はい。もう大丈夫ですよ」


新人マネ「ありがとうございます」


「ありがとうございます」


看護師「でも目の上で良かったですね」


「本当に。なのにお前はワーワー騒いでさ。恥ずかしいっての」


新人マネ「す、すみません…血が凄かったから…」


「切れただけで大した事ないよ。ほら」


目の上の大きな絆創膏を人差し指で触れる。


「マネージャーだけ?電話したの」


新人マネ「あ、はい。後事務所に。直ぐに来るって…」


「そっか。まぁ…初めての現場でこんな事になったら焦るよな」


ポンポンと新人マネージャーの背中を叩く。


スパーリングの練習をしていた時に受け身を失敗して相手の拳が俺の目を掠めてしまった。
幸い皮が切れた程度で済んだけど出血が酷くて去年入社のマネージャーがかなりテンパっていた。


新人マネージャー「松本さん何か飲み物…」


「あー…お茶で良いかな。冷たいお茶飲みたい」


新人マネ「分かりました。買って来ます」


マネージャーが入口の扉を開ける。


新人マネ「あ、櫻井さん…!」


「え?」


顔を上げると同時に物凄い勢いで太陽を抱えた翔が診察室に飛び込んで来た。


翔「潤っっ…!!」


太陽「あ!パパ!」


「翔。太陽」


翔「潤っっ!!」


「うわっ…」


涙を浮かべながらそのまま飛び込んで来る翔を俺は慌てて抱き締めた。
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