第37章 最愛のパートナー
一瞬聞き間違いかと思った。
「今…何て…」
斗真「俺と結婚してって言った」
「………」
斗真の手が伸び、俺の手に重ねられる。
「………あの…」
斗真「………仲直り…しないんならね」
「………え…」
斗真「だから…早く仲直りして?」
にっこり微笑むと斗真の手が俺から離れる。
斗真「親友として…2人が幸せで居てくれなきゃ困る。だから…早く許してあげて?多分潤の奴今頃しょげてると思うから」
「斗真…」
斗真「あいつ翔くんが居ないと死ぬよ?極限までボロボロになって野垂れ死ぬと思うなぁ」
「ふふっ」
さっきの言葉は…きっと冗談だろう。
もしかしたら本気かもしれない。
でも…俺を元気付けようとして言ってくれたのは…間違いない。
その斗真の優しさが本当に嬉しくて…俺も自然と笑顔になれた。
「ありがとう斗真。俺この後潤に逢いに行ってみるよ」
斗真「うん」
「良かった…斗真と話せて」
斗真「大した事言ってないよ」
「ううん。嬉しかったし…さっきも助けられた。本当に…斗真が居て良かった」
斗真「何かそこまで言われるとむず痒いな」
「ふふっ」
最初の気まずさはどこに行ってしまったのか分からないけど…。
以前の様に俺達は楽しく会話をする事が出来た。
斗真…本当にありがとう…。